1567年9月5日(永禄10年8月3日)、伊達政宗は出羽国米沢城で生まれました。父は伊達家当主の輝宗、母は最上義光の妹・義姫です。幼名を梵天丸といい、伊達家の嫡男として、南奥羽に勢力を持つ戦国大名家の家督を継ぐことを期待されて育ちました。
政宗が生まれた頃、織田信長は畿内へ勢力を伸ばし始めていましたが、奥羽では複数の大名や国人が争う状況が続いていました。伊達氏も周辺勢力との婚姻や同盟、抗争を重ねており、嫡男の誕生は家の将来を左右する重要な出来事でした。
幼い政宗は天然痘を患い、右目を失明します。それでも学問と武芸を学び、1584年、17歳で父から家督を譲られました。やがて南奥羽へ領域を広げ、豊臣秀吉と徳川家康の政権を生き抜き、仙台藩初代藩主となります。米沢城での誕生は、後に仙台の城と城下町を築く大名の出発点でした。