出来事
慶長19年の地震が起きる
1614年11月26日(新暦)
慶長19年10月25日(旧暦)
1614年11月26日(慶長19年10月25日)、京都をはじめ各地の史料に記録が残る大地震が起きました。江戸幕府が成立して間もない時期で、豊臣方と徳川方が対峙した大坂冬の陣が始まる直前の出来事です。
東京大学地震研究所が紹介する史料では、京都で家屋や寺社が倒壊し、死者2人、負傷者370人が出たとされています。『鹿苑日録』にも、この日の大きな揺れが記されました。一方、越後高田で多数の死者や津波があったとする記録もあり、この地震は長く「越後高田の地震」と捉えられてきました。
しかし、地震研究所は、大地震のわりに史料が少なく、震源については検討すべき点が多いとしています。京都付近を震源とみる説もあり、越後、京都、伊予など各地に残る記録を一つの地震像へどう結びつけるかは定まっていません。
愛媛の地域史料には、地震で道後温泉の湧出が止まったとの記録も残ります。後世の記録を含むため扱いには注意が必要ですが、この地震は、近世初頭の災害を公家の日記、地域史、温泉の由緒など異なる資料から読み解く難しさを示しています。
出典
東京大学地震研究所「応用地震学・歴史地震1」、https://taro.eri.u-tokyo.ac.jp/saigai/historical1.html (閲覧日:2026-09-30)
東京大学地震研究所「地震史料集テキストデータベース」、https://materials.utkozisin.org/search/detail?page=2&volid=J01 (閲覧日:2026-09-30)
四国災害アーカイブス「慶長19年の地震(松山市)」、https://www.shikoku-saigai.com/archives/2549 (閲覧日:2026-09-30)
松山市「道後温泉 歴史年表」、https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kanko/kankoguide/kankomeisho/dogoonsen/rekishi/rekishi.html (閲覧日:2026-09-30)