出来事

支倉常長が日本へ帰国する

1620年9月20日(新暦)

支倉常長の人物画像

1620年9月20日(元和6年8月24日)、慶長遣欧使節を率いた支倉常長が7年ぶりに日本へ帰国しました。常長は仙台藩主・伊達政宗の命を受け、1613年に月浦からサン・フアン・バウティスタ号で出航しました。使節には宣教師ルイス・ソテロら約180人が加わっていました。

一行は太平洋を横断してメキシコへ渡り、さらに大西洋を越えてスペインとローマを訪れます。常長はスペイン国王フェリペ3世、ローマ教皇パウロ5世に謁見し、政宗の書状を届けました。しかし、日本でキリスト教禁制が強まっていたことも交渉の障害となり、メキシコとの通商や宣教師派遣について望んだ成果を得ることはできませんでした。

帰路ではメキシコからマニラへ渡り、船の手配などのため約2年滞在しました。常長が帰国した日本では禁教政策が一段と厳しくなっており、使節の目的を実現できる状況ではありませんでした。常長が持ち帰った肖像画やローマ市公民権証書などは現在まで伝わり、国宝とユネスコ「世界の記憶」に登録され、世界を往復した使節の足跡を示しています。

出典

仙台市博物館「支倉常長に関する資料(4)」: https://www.city.sendai.jp/museum/shuzohin/shuzohin/shuzohin-28.html 宮城県「指定文化財〈国宝〉慶長遣欧使節関係資料」: https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/bunkazai/01tunenaga.html 在メキシコ日本国大使館「支倉使節団 歴史的経緯」: https://www.mx.emb-japan.go.jp/hasekura/historiajp.html